清水エスパルスですが検索結果には「やばい」「弱い理由」などのワードが見られます。
人気のあるチームであるもののなぜそうした噂が上がるのか調査しました。
清水エスパルスは勝負弱い?弱いと誤解される理由とは
清水エスパルスは、かつて「サッカー王国静岡」を代表する強豪クラブとしての名声を誇っていました。
しかし、近年では「勝負弱い」という印象も少なからずあるようで、その要因の一つとして2022年のシーズン最終戦での敗北が挙げられます。
清水エスパルスが「弱い」と誤解される背景には、いくつかの要因が考えられます。
2022年シーズンの決定的な瞬間
2022年11月5日、J1リーグ最終節で清水エスパルスは北海道札幌市の札幌ドームでコンサドーレ札幌と対戦しました。
結果は3-4の敗北。
(出典:Jリーグ)
この試合では、清水は一時リードを奪いながらも、後半に守備の乱れから連続失点を喫し、逆転負けを許しました。
試合終了まであと10分ほどで同点に追いつかれ、そのままロスタイムで荒野選手のスルーパスに青木選手が反応し、追加点。
勝てるムードだったにもかかわらず試合最後に逆転され敗北したのです。
この敗戦によって、エスパルスは2015年以来2度目のJ2降格が決定しました。
清水エスパルスの2度目のJ格決定を受け、静岡市の田辺信宏市長は5日、「J2降格は非常に残念で悔しい。選手たちは最後の最後まで諦めずに戦い抜く姿勢を見せてくれた。この悔しさを胸に、必ず1年でJ1復帰を果たしてくれると信じている。静岡市は市民の皆さんと共にこれからも清水エスパルスを全力で応援し続ける」とコメントしています。
これまでにも同様の流れが何度か見られており、試合終盤に集中力を欠き、勝利を逃すシーンが多く、「勝負どころで踏ん張れない」「リードを守れない」といった評価を受けたのだと思います。
成績とイメージの乖離?
清水エスパルスは、Jリーグ発足当初から「強豪クラブ」のイメージを持たれ、多くのサポーターに支持されています。
しかし、近年の成績は低迷しており、2015年には初めてJ2降格を経験。
その後J1に復帰するものの、再び苦しい戦いが続きました。
2022年シーズンも、監督交代や大幅な選手補強が行われたにもかかわらず、思うような結果が出せず、シーズン中盤から下位に低迷。
最終的には自動降格圏内の17位でフィニッシュしました。
2023年には昨年まで水戸の監督だった秋葉忠宏さんや市川大佑さんがコーチに就任し、雰囲気も変わりましたが開幕すると7戦未勝利とクラブワースト記録を更新する低迷で、J1昇格も至りませんでした。
澤登正朗選手や森岡隆三選手、伊東輝悦選手など名選手がプレーしてきた清水エスパルス。
90年代後半〜2001年くらいはかなり熱かったイメージですが、昨今のJ2転落やここぞというシーンで勝てないことがあると弱くなってしまったと感じるのでしょう。
清水エスパルスがやばいとの噂はなぜ?
前述しましたがネット上では「やばい」とのワードがあります。
ここからはなぜそうした声が上がるのか調査しました。
やばいとの噂1:誹謗中傷を受けている?
J2降格が決定し、「低迷している」との声が絶えず寄せられている清水エスパルスは、2022年10月24日、所属選手のSNSアカウントへ、選手および家族へ危害を加えるとの予告、差別的、誹謗中傷のメッセージがあったことを報告しました。
クラブ公式サイトを通じて以下のように伝えています。
「差別的言動や誹謗中傷、侮辱、脅迫はいかなる理由があっても決して許されることではありません。このたびの内容は極めて悪質なものであり、看過することはできません。所轄警察署へ相談の上、法的措置を含めた適切な対応を取ってまいります」と厳しい対応をするとしました。
また、ファンに対しては、「ファン・サポーターの皆様におかれましては、リスペクトをもった発信・行動を行っていただきますよう、あらためてお願い申し上げます」と、注意喚起しています。
これにはネット上でも「誹謗中傷はよくない」、「試合中の行為がどのようなものであれ、SNSで危害予告していいわけがない」などと、清水エスパルスを心配する声が多く寄せられ、清水エスパルスを同情する人も少なくありませんでした。
やばいとの噂2:若手選手の成長がすごい
2024年現在J1復帰を目指す清水エスパルス。
注目して欲しいのは若手選手の目覚ましい成長です。
まず、FWの加藤拓己選手は、その才能を存分に発揮している選手の一人です。
加藤選手といえば練習中の怪我(左膝前十字靭帯断裂)で手術を行い一時的にプレーできない期間が1年ほどありましたが、2023年8月に実戦復帰。
スピードと技術力を兼ね備えたプレーヤーであり、ゴール前での鋭い動きが印象的です。
加藤は今シーズン、積極的に相手ディフェンダーを突破し、決定的なゴールチャンスを作り出しています。
試合を通じて彼の成長がはっきりと見て取れるのは、チームにとって非常に心強いです。
また、DFの山原怜音選手も若手として大きな成長を見せています。
スピードと守備力のバランスが取れた選手で、相手チームの攻撃をシャットアウトすることに貢献しています。
試合中の判断力や冷静な対応は、若手ながらも成熟したプレーを見せており、清水エスパルスの守備陣の柱となりつつあります。
正確な左右両足のキックと両サイドバック&サイドハーフをこなす名選手です。
そして、MFの成岡輝瑠選手も注目すべき若手選手です。
プレービジョンとパスセンスはすでにチームの中核を担っており、中盤からの攻撃の起点となる場面が増えています。
成岡選手はボールを保持しつつ、巧みにスペースを見つけ出し、チームメイトへの的確なパスを供給しています。
中盤でのボール奪取力も向上しており、攻守両面でチームに貢献しています。
運動量も豊富で磨きのかかった得意のドリブルで得点にからめています。
やばい口コミ3:積極的な災害支援活動
2022年9月27日、台風15号の影響で大規模な断水が続いている静岡県清水区で、清水エスパルスの選手らが水の配布を行いました。
清水区のIAIスタジアム日本平では清水エスパルスの選手約20人が被災者に飲料水を配り、配布時刻前から近くの道には車の列ができ、スポンサー企業からクラブに寄贈されたもので、1本9.5lの水およそ2500本が用意され、1世帯に1本ずつ手渡ししたのです。
会場に一番乗りした男性は小学生の孫と一緒にやってきて「孫たちはエスパルスのファンなので、選手からもらえるのはありがたい」と話し、飲料水を受け取った他の人々も「選手がいるとは思わなかった」、「元気が出ました、すごく嬉しい、まだ断水が続いていて飲料水に使いたい」などと喜んでいた様子であり、たくさんの人が清水エスパルスの選手が災害支援活動を行っていることに感動していました。
また、水の配布活動以外にも土砂のかき出しボランティアも行っており、清水エスパルスの選手11人が懸命に土砂をかき出しながら汗を流していたことも報じられています。
清水エスパルスの山原怜音選手は「助け合えば大きな助けになるというのが伝わると思うし、(皆で)協力して復興にむかっていけたら」と話し、清水エスパルスの選手たちの積極的な災害支援活動は世間に大きな感動を与えたのでした。
清水エスパルスについておさらい
清水エスパルスは、静岡市をホームタウンとする日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属するクラブです。
1991年に設立され、1993年のJリーグ開幕時の「オリジナル10」の一つとして知られています。
クラブ名は「S=サッカー、清水、静岡」、「Pulse=心臓の鼓動」に由来し、静岡県のサッカー熱を象徴しています。
清水エスパルスは、長年にわたって多くの優れた選手を輩出しており、日本代表選手も多数在籍してきました。
チームカラーの「エスパルスオレンジ」は、静岡県の特産であるミカンの色から来ており、明るさや元気を象徴しています。
清水のサッカー文化に根ざし、特にユース育成に力を入れており、地域との結びつきが強いクラブです。
主要なタイトルとして、1999年のJ1リーグ2ndステージ優勝、1996年のJリーグカップ、2001年の天皇杯、2000年のアジアカップウィナーズカップ優勝などがあります。
過去の成績は以下のような感じです。
2023年シーズンはJ2リーグで4位の成績を収め、昇格プレーオフに進出しましたが、惜しくもJ1復帰を逃しました。
2024年時点での情報になりますが、概要をまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | 清水エスパルス |
愛称 | エスパ |
クラブカラー | エスパルスオレンジ、ディープシーブルー |
創設年 | 1991年 |
所属リーグ | J2リーグ |
昨季順位 | 4位(2023年) |
ホームタウン | 静岡県静岡市 |
ホームスタジアム | IAIスタジアム日本平(収容人数: 19,496) |
運営法人 | 株式会社エスパルス |
代表者 | 山室晋也 |
監督 | 秋葉忠宏 |
公式HP | 公式サイト |