フランスにおける航空事故を調査し、結果から安全へ向けての改善策を提案するフランスの政府機関「BEA」。
2024年1月2日には羽田空港内でのJL516便（エアバス）と海上保安庁機の衝突事故を受けて、機体の製造国であるフランスのBEA（フランス航空事故調査局）と日本の運輸安全委員会（JTSB）が調査をすることになりましたよね。
今回はそんなBEAについて調査しました。
コラ美今日も見てくれてありがとう！
今回はフランス政府機関「BEA」について調査したよ！
BEAの建物がしょぼい？学校みたい？
BEAの本部（本庁舎）は、ル・ブルジェ空港（パリ郊外にある空港）の第153棟に存在します。
建物の外観は、シンプルで事務的な造りで、周囲の建物と比べるとやや目立たない印象です。
また、建物の内部も、オフィスや実験室など、機能的な空間が広がっており、豪華な雰囲気はありません。
フランスの建物と聞くとおしゃれなイメージを持つ方や、政府機関なのでさぞかし立派な建物なのだろう思う方も多いと思います。
コラ美BEAの調査能力は世界トップクラスらしいよ！
ちなみに本庁舎の敷地面積は約5,000平方メートル（54,000平方フィート）です。
1999年には3,000平方メートル（32,000平方フィート）だったものが、2002年に現在の面積まで拡大されました。
敷地面積は大きいのですが、見た目が普通すぎる、イメージと違うなどと思うのでしょう。
実際にGoogleマップで建物を調べてみました。
表はこちら
（出典：Googleマップ）
裏はこちらです。シンプルな建物ですね。
（出典：Googleマップ）
もちろん、BEAの建物の貧相さは、捜査能力の低さを直接的に示すものではありません。
しかし、BEAの捜査に対する世間の期待の高さや、航空事故調査機関としての責任の大きさを考えると、建物の印象が捜査への信頼感に影響を与える可能性は否定できません。
BEAはすごいの？
BEAは、航空事故の調査において、世界をリードする機関のひとつです。
その調査結果は、世界中の航空当局や航空会社に参考にされており、航空事故の防止に大きな役割を果たしています。
BEAの調査の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 徹底した調査
- 国際的な協力
- 公正な調査
BEAは、事故の原因を究明するために、徹底した調査を行います。
現場調査だけでなく、生存者や関係者への聞き取り調査、航空機の残骸や記録の分析など、さまざまな方法で調査を行っていますよ。
コラ美BEAはこれまでにいくつもの事故の原因を解明しているよ！
また、国際的な協力も積極的に行うことで、事故の原因をより正確に究明しています。
さらに、BEAの調査は、公正かつ客観的な調査を心がけており、調査結果は、公表されます。
BEAの調査は、航空事故の防止に大きな役割を果たしています。
例えば、BEAの調査によって、航空機の設計や運用の安全性に関する改善が図られた例は数多くあります。
また、BEAの調査結果は、航空事故の防止に関する教育や訓練にも活用されています。
航空機の多くはフランスで作られているの？
フランスが航空機の主要な製造国であるという印象がありますが、実際には世界の航空機製造業界は多国籍で競争が激しいものです。
最大の航空機製造会社は、さまざまな国に分布しています。
特に有名なエアバスは、フランス・オランダに本社を置き、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカ、中国に重要な運営拠点を持つ世界最大級の商業航空機製造会社の一つです。
エアバスは、A320、A330、A350、A380シリーズなど幅広い商業機を製造しています。
コラ美エアバスはアメリカのボーイング社と並ぶ巨大企業だよ！
しかし、収入に基づく最大の航空機製造会社は、アメリカのボーイングです。
ボーイングは、航空宇宙業界において長い歴史を持ち、商業用旅客機だけでなく、軍用機、衛星、通信機器なども製造しています。
他の主要な航空機製造会社には、アメリカのロッキード・マーティン、レイセオン・テクノロジーズ、ノースロップ・グラマン、ジェネラル・ダイナミクスなどがあり、さらにブラジルのエンブラエルやカナダのボンバルディアも大きな会社です。
エアバスを通じてフランスは航空機製造業界の重要なプレイヤーですが、「ほとんどの航空機がフランスで製造されている」というわけではありません。
業界は世界中に分散しており、いくつかの国に主要な製造会社が存在します。
そもそもBEAとは
BEAとは、フランスの航空事故調査局（Bureau d’Enquêtes et d’Analyses pour la Sécurité de l’Aviation Civile）の略称です。
フランスにおける航空事故の調査を実施し、調査結果から安全へ向けての改善を提案する政府機関です。
BEAは、1946年にフランス民間航空局（Direction Générale de l’Aviation Civile）の内部部局として設立されました。
BEAの調査対象となる航空事故は、フランス領空内を飛行する航空機の事故、またはフランス国籍の航空機の海外における事故です。
また、フランスの航空安全に重大な影響を及ぼす可能性のある事故も、調査対象となります。
BEAの調査官は、航空事故の調査・分析に関する豊富な知識と経験を有しており、事故の原因を正確に究明するために、さまざまな方法で調査を行います。
報告書には、事故の原因や状況、事故から得られた教訓などが記載されており、航空安全の向上に役立てられているのです。
そういったことからもBEAは、航空安全の向上に貢献する重要な機関なわけです。
その調査結果は、世界中の航空当局や航空会社に参考にされており、航空事故の防止に大きな役割を果たしています。
BEAの具体的な活動内容としては、以下のようなものが挙げられます。
- 航空事故の現場調査
- 生存者や関係者への聞き取り調査
- 航空機の残骸や記録の分析
- 事故の原因の究明
- 事故から得られた教訓の提案
BEAは、航空事故の調査を通じて、航空安全の向上に取り組んでいる機関であることがわかりましたね。