映画「秒速5センチメートル」ですが一部で気持ち悪い・ひどいなどの声が上がっているようです。
今回はそんな声の理由を調査しました。
※本記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

今日も見てくれてありがとう!
「秒速5センチメートル」が気持ち悪いとの声があるみたい…。
秒速5センチメートルが気持ち悪い・やばいとの口コミ1:意味わからない?ツッコミどころが満載でひどい
新海誠監督の恋愛アニメである秒速5センチメートルですが、ネット上では「ツッコミどころが満載」と酷評が相次いでいます。
ツッコミどころが満載と言われているシーンは以下の通りです。
①大雪のときに畑の納屋に泊まった
中学生になった二人は離れ離れになり、文通で恋を育み、ある日、貴樹が明里に会いに東京から栃木まで会いに行きます。
ところが当日はあいにくの大雪で電車が止まったりしたことで二人はなかなか会うことができず、やっと会えたころには時間も遅くなってしまうのですが、二人が宿泊先に選んだのは畑の先の納屋なのです。
これには、なぜよりによって納屋なのか、寒く凍え死んでしまう可能性もあるのになぜタクシーでどこかに行かないのだろうか、というコメントが相次ぎました。



悪天候で会っているという所もツッコまれていたみたいね。
②明里の趣味はサーフィンであり、半年ぶりなのにも関わらず大波に乗れていた
明里は「半年ぶりにサーフボードの上に立てた」と話しながら、涼しい顔をして大波に乗ってみせます。
アニメなので良いかと思いますが、少し現実離れしているようにも感じます。



大きな波を涼しい顔して乗りこなすのは流石に無理があるよね…。
③貴樹はサラリーマンになっても明里を思ってメソメソしている
貴樹は大人になっても小学生のときに好きだった明里を思ってメソメソしており、貴樹は元カノに「私たちは1000回ぐらいメールをやり取りしたのに1センチぐらいしか近づけませんでした」と言われます。
これには、「新海誠監督は数字を使い過ぎ」との声も寄せられました。
このように、秒速5センチメートルを観た人からは酷評が相次いでおり、多くの人が「ツッコミどころが多すぎる」と感じ、期待はずれとの声もあるようです。



新海誠監督らしさが出てて良かったとの声も挙がっていたよ!
秒速5センチメートルが気持ち悪い・やばい口コミ2:ハッピーエンドじゃなく鬱映画っぽい
酷評が相次いでいる秒速5センチメートルは、「鬱映画」という口コミも多く寄せられています。
実際に「秒速5センチメートル」と検索すると「鬱」と表示されることから、多くの人が「鬱映画」と感じていることが分かります。
秒速5センチメートルが鬱映画と言われている理由は、貴樹が明里を一途に思い続ける気持ちが原因であり、「観た人の捉え方によっては鬱になる」と言われているのです。
貴樹と明里は親の仕事の都合でそれぞれが栃木、鹿児島に引っ越すことになり、遠距離恋愛となってしまいます。
そして、貴樹は13歳の明里への想いを自らの心に刻み、本作のラストまで引きずり続ける一方で、明里は文通が途絶えたことで貴樹への想いを断ち切ったのです。
貴樹は第一話で「僕たちはこの先もずっと一緒にいることはできないと、はっきりと分かった」、「彼女を守れるだけの力が欲しいと強く思った」と結論付けており、貴樹の高校生時代の描写からは、心に刻んだままの明里が貴樹の思想の中で成長している姿が描かれていました。
このことから、貴樹と明里の二人の間に距離はあったけれど、阻むものはなかった、しかし、二人は結ばれることはなかったという、貴樹の切ない恋模様が描かれていることが分かります。
そのため観た人からは「切ない」という声が多く寄せられ、昔の自分と照らし合わせたり、切ない恋愛を経験した人は「鬱になる」と感じてしまったのでした。



秒速5センチメートルは観た人を切なくさせる最高傑作だね。
秒速5センチメートルの呪いとは?初恋の呪い?
「秒速5センチメートル」と検索すると「呪い」と表示され、「秒速5センチメートルは呪い」と考えられていることが分かります。
秒速5センチメートルの「呪い」に関する口コミは以下の通りです。
・「秒速5センチメートル」は、主人公にずっとかけられていた呪いが最後に解かれるハッピーエンドの物語なので皆さん安心して観ましょう
・初恋=呪いっていう概念、だいぶ的を得てる気がする
・秒速5センチメートル、なんと言われようと新海誠作品No1。まるで呪いにかけられたかのように想い人と会えない主人公の心のざわめきを新海作品特有の美しい自然と絡めて描き出す演出は絶品
・「秒速5センチメートル」とかいう呪い魔法と「君の名は。」とかいう呪い解除魔法
このように秒速5センチメートルを観た人の多くが「呪い」があると感じており、秒速5センチメートルの呪いを解いたのは「君の名は。」であるとの口コミが多く存在しました。
その理由は、「君の名は。」に出てくる瀧と三葉はしっかりと行動し、再会しているというところです。
秒速5センチメートルは二人が相手のことを忘れようとするがはれられないがゆえに悶々と迷走します。
貴樹の悶々とした姿を「呪い」と感じている人が多く、反対に「君の名は。」では最後に二人が出会う設定であることから「呪い解除」と言われています。
そのため、秒速5センチメートルの呪いを解きたければ「君の名を。」を観るべきと言われるのです。



「秒速5センチメートル」と「君の名は。」の両作品を観てね!
秒速5センチメートルとは
秒速5センチメートルとは、新海誠監督による2007年のアニメーション映画であり、配給はコミックスウェーブです。
「雲のむこう、約束の場所」に続く新海誠監督の3作目の劇場公開作品であり、キャッチコピーは「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか」となっています。
題意は、「桜の花びらが舞い落ちる速度」であり、新海誠監督が監督・原作・脚本・絵コンテ、および演出までを手がけた劇場作品で、惹かれ合っていた男女の時間と距離による変化を「桜花抄」、「コスモナウト」、ならびに「秒速5センチメートル」という短編3話の連作構成で描かれています。
2025年秋には実写化映画が公開予定です。



実写版は松村北斗さんが主演を務めるよ!
短編3話ってどんなストーリー?
映画は1990年代前半ごろの東京の小学校を舞台に貴樹と明里の出会いから始まり、2人が社会人になるところまでが描かれています。
「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3つのパートで構成されています。
桜花抄(おうかしょう)
「桜花抄」は、東京の小学生である遠野貴樹と篠原明里の初恋を描いた物語です。
二人は精神的に共鳴し合い、互いに心を通わせる関係でしたが、小学校卒業を機に明里は栃木へと転校し、疎遠になります。
中学に入学しても手紙でやり取りを続ける二人でしたが、貴樹の鹿児島への転校が決まり、もう二度と会えなくなることを恐れた彼は明里に会いに行く決心をします。
しかし、約束の日には大雪が降り、列車は何度も遅延。
ようやく辿り着いた岩舟駅では、明里が貴樹を待っており、二人は雪の中で短い再会を果たします。
翌朝、別れの時が訪れ、貴樹は彼女を守りたいという強い想いを抱きながら遠く離れていくのでした。
コスモナウト
「コスモナウト」では、種子島で高校生活を送る澄田花苗の視点から、遠野貴樹への片想いが描かれます。
花苗は中学時代から貴樹に恋心を抱いていましたが、なかなか告白できずにいました。



切なさで胸がギュッと締め付けられるわ…。
高校3年生になり、進路も決まらないまま、サーフィンでもスランプに陥る日々が続きます。
それでも少しずつ自分を奮い立たせ、ついに波に立てるようになった花苗は、貴樹に想いを伝える決意をします。
しかし、告白の直前に彼の無言の拒絶を感じ取ってしまい、何も言えずにその場を去ります。
彼女は、貴樹が自分には届かない遠い存在であることを悟りながらも、その気持ちを断ち切ることができませんでした。
秒速5センチメートル
「秒速5センチメートル」では、社会人となった貴樹が描かれます。
彼は仕事に没頭しながらも、心の中では中学生時代の初恋を引きずり続けています。
3年間付き合った水野理紗からも心が向いていないことを指摘され、仕事を辞め、迷いと孤独の中に陥ります。
貴樹は、幼少期に通った道を歩いていたある日、踏切で女性とすれ違い、互いに振り返る瞬間を迎えます。
しかし、列車が通り過ぎた後、彼女の姿は消えていました。
この出会いを機に、貴樹は過去を断ち切り、前を向いて歩き出す決意を固めます。
主要キャラクターを紹介
ここからは主要キャラクターの概要をざっくりまとめます。
遠野 貴樹(とおの たかき)
- 声 – 水橋研二
- 「桜花抄」「秒速5センチメートル」の主人公。両親のみの一人っ子で、小学3年生の時に世田谷の小学校に転校。その1年後に篠原明里と親しくなる。
- 中学時代はサッカー部、高校時代は弓道部に所属。種子島では明里に似た女性との夢を繰り返し見る。
- 社会人として東京で暮らしているが、明里への想いを引きずり、恋愛関係が長続きしない。
- 最後に明里への未練を断ち切ることができた。
篠原 明里(しのはら あかり)
- 声 – 近藤好美(第1話) / 尾上綾華(第3話)
- 貴樹の初恋の相手で、両親のみの一人っ子。小学4年生で世田谷に転校し、貴樹と同じクラスになる。体が弱く、貴樹とは図書館で本を読むのが共通の趣味だった。
- 小学校卒業と同時に栃木に転校。中学では部活に所属しているが、どの部活かは明かされていない。
- 「秒速5センチメートル」では貴樹への淡い想いを断ち切り、別の男性と結婚する。
澄田 花苗(すみだ かなえ)
- 声 – 花村怜美
- 「コスモナウト」の主人公。種子島の中学校で貴樹と同じクラスになった少女。家族は両親と高校教師の姉がいる。
- 中学2年生で転校してきた貴樹に恋心を抱き、高校でも同じ学校を目指して勉強し合格。高校では貴樹と一緒に下校する間柄だったが、告白できずにいた。
- サーフィンのスランプに悩み、貴樹への告白を決意するが、彼の態度から拒絶を感じ取ってしまう。
- 貴樹への想いを断ち切ることができない一途な少女で、漫画版では成人後も彼への未練が描かれている。
秒速5センチメートルはどんな人に向いている?
ネガティブな声も扱いましたが「秒速5センチメートル」は、切ない恋愛や人間関係の移り変わりに興味がある人に向いています。
特に、淡い初恋や遠距離恋愛、時間が経つことで変わる心の機微を描いた作品が好きな人には魅力的でしょう。
作中の美しい映像美と細部にわたる情景描写が、ノスタルジックな感情を呼び起こし、過去の思い出や自身の経験と重ね合わせることで深い共感を得られます。
また、新海誠監督の独特の映像スタイルや詩的な表現を楽しみたい人にもおすすめです。
人間関係が思い通りにいかず、切なさや喪失感を味わった経験がある人には、キャラクターの心情がよりリアルに響くでしょう。
恋愛に対する甘さと苦さ、成長と別れの物語に触れることで、自分自身の人生や愛について再考したい人に最適な作品です。
項目 | 詳細 |
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作品名 | 秒速5センチメートル |
英題 | 5 Centimeters per Second |
監督・脚本・原作 | 新海誠 |
制作会社 | コミックス・ウェーブ・フィルム |
公開日 | 2007年3月3日 |
上映時間 | 63分 |
主題歌 | 山崎まさよし「One more time, One more chance」 |
構成 | 3部作(「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」) |
あらすじ | 惹かれ合う男女の時間と距離による変化を描いた連作短編。 |
受賞歴 | アジアパシフィック映画祭「最優秀アニメ賞」、イタリア・フューチャーフィルム映画祭「ランチア・プラチナグランプリ」 |
興行収入 | 1億円 |
メディア展開 | 小説版、漫画版、朗読劇、実写映画(2025年秋公開予定) |
IMAX上映 | 2022年にIMAX初上映が実現 |
公式サイト | https://www.cwfilms.jp/5cm/ |